メディア

AI時代の記者たちへ

もう40年近く前のこと。政治部の先輩がタイプライターのような機材を抱えて職場にやってきました。左右の人差し指でキーボードを打つと10センチ×2センチほどの横長の画面に短文が表示され、その場で印刷できたのに驚いた記憶があります。 「ワープロと...
国際

アメリカ政治の複雑怪奇

アメリカ政治の懐の深さを久しぶりに見た気がします。 米下院が20日、ウクライナ支援のための法案を可決しました。内向き志向を強める共和党の反対で半年に及び暗礁に乗り上げていましたが、結果は賛成311票、反対112票と意外にも圧倒的な大差がつき...
経済

中国統計の怪

サプライズ 中国国家統計局は17日、1~3月の国内総生産(GDP)が実質で前年同期比5・3%だったと発表しました。不動産不況の中、大方の予想(4%台)を上回り、日本のメディアも「政府目標上回る」「持ち直しの動き」などと報じました。 なぜ「サ...
政治

学歴疑惑、メディアは責任果たせ

小池百合子・東京都知事をめぐる学歴報道が波紋を広げています。知事の元側近で弁護士の小島敏郎氏が『文藝春秋』5月号(4月10日発売)に「学歴詐称工作に加担してしまった」とする告発手記を掲載したのです。真偽は不明ですが、7月には都知事選が控えて...
政治

派閥解散の行きつく先

自民党茂木派が17日の総会で、政治団体「平成研究会」の解散を決めました。岸田首相が1月に、自らの出身派閥である宏池会の解散を表明して3カ月。これで党内6派閥のうち、残るのは麻生派だけになりました。 政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、新聞...
政治

岸田首相の米議会演説

日本の政治家の演説で、良くも悪くもこれほど率直な物言いは聞いたことがありません。岸田首相が米議会の上下両院合同会議で行った演説です。「米国は独りではありません。日本は米国と共にあります」「日本は控えめな同盟国から、強く、コミットした同盟国へ...
メディア

コラムを読む楽しみ

定年後、市立図書館で新聞各紙に目を通すのが日課になっています。特に、各社の名文家が競う1面コラムを読み比べるのが楽しみです。2月12日付の東京新聞・筆洗の書き出しにはつい引き込まれました。 昭和40年代の話だろう。作家の三島由紀夫が深夜、講...
政治

象徴天皇制を問う

朝日新聞の朝刊をめくっていくと、中ほどに「オピニオン&フォーラム」という見開きのページがあります。社説や読者の「声」、記者のコラムなどを掲載する欄で、中でも識者の大型インタビューが売り物です。テーマの設定といい人選といい「そうきたか!」と思...